カテゴリー「人形劇」の27件の記事

2008.01.31

「糸寄席」観劇記

ITOプロジェクト企画公演の糸あやつり人形劇『糸寄席』を吹田メイシアターまで観に行ってきました。
短い作品集で構成されており、いわゆる人形(人の形をしたモノ)とは異なった形の人形が次から次へと現れては去っていき、最初から最後まで途切れることなく不思議で魅力的で画期的で楽しい糸あやつり人形劇の世界が繰り広げられました。

1部 マリオネット・ショートショート
○オープニング
丸いボールに1本の糸をつけただけのモノ。これが人形?これで操れるのか?これで演劇が成立するのか?と誰しもが思うのではないでしょうか。でも複数揃えばそれだけでその動きにグッと引き込まれ、台詞がなくても場内を爆笑の渦に巻き込む演出もできてしまうのです。10人以上で動と静のメリハリをつけながら沢山のボールをシンクロさせつつ様々なフォーメーションで動かすという、シンプルな人形故に困難な操作をサラリとこなしているからこそ観ている側はそれを素直に楽しめます。

○玉36
演者が坂東さんなので多分「たまさぶろう」と読むんでしょうね。オープニングに引き続き玉が主役の人形劇でした。ブラックライトに照らされた手袋が暗闇で鳥のようにはばたく幻想的な前半と、玉から飛び出した人形がコミカルに踊る後半のギャップが面白かったです。自分の手足を人形の一部として利用するというアイディアも効いてました。

○キャンディちゃんの腹話術
飯室さん出遣いの一人3役の人形劇です。人形を腹話術で操り、その人形がまた腹話術でさらに人形を操る、という凝った構成ですが、年季の入った語りと操作はとにかく自然でその神業的力量を感じさせません。ちょうど世間を賑わせているニュース(中国製の餃子ネタ)を早速アドリブで加えて笑いをとるところなんかもさすがです。

○A~HA
三体の人形が激しい音楽に合わせて踊ります。怖いような可愛いような、骸骨のような餓鬼のような、何とも言い難い味わいのある化物人形が秀逸です。自分には作れない人形ですね。

○マジックショー
これも飯室さんの作品です。小さくて割と簡単な作りの手品師が白い布をフリフリと上下させるだけで可笑しいのですが、オチの後のフォローがこれでもか!というぐらいあって爆笑です。

○あちら
SAYOさんの半(?)出遣い一人2役人形劇です。人形には結構な数の糸が複雑についているのですが、そのわりに動きは少なく(これは演出なのでしょうか?)、でもそこはSAYOさんの語りのウマさで人形はそこにじっと存在しているだけで、時に気だるく、時に苛立ち、ついにはキレてしまうのです。

○カタチの夜
立方体16個が生き物のように呼吸し、姿を変える、山田さんの風変わりな人形劇です。どこに糸をつけてどのように動かせば沢山のサイコロが一つに纏まったり、口を広げたり、縦横に伸びたりするのか、その不思議な動きは設計段階で計算されたものなのか、色々と試行錯誤した結果に編み出されたものなのか。色々と気になるところの多い作品でした。

2部 化物の宴
平太郎化物日記』に登場した化物たちが入れ替わり立ち代わり現れる狂気の大宴会が繰り広げられました。怪しげな曲や軽快な曲にのって化物たちが同期し、絡み、出没する様に観客の目は舞台に釘付けです。クライマックスは迫力満点の掛け声と共にオールキャスト総出で舞台から化物が客席に迫り、閉幕後は壮大な交響曲を聴き終えたかのような感動と満足感に満たされていました。山田さんによる振付・演出とのことですが、素晴らしいの一言です。

僭越ながらつらつらと感想を述べて参りましたが、いやはや大満足な内容でした。これがたったの1800円(前売りなら1500円!)とは安過ぎです。今回の『糸寄席』は本日限りの公演なのでもう観られませんが、次回ITOプロジェクト企画は、なんと一度は今後の上演なしとアナウンスされた伝説の人形劇『平太郎化物日記』の再演!だそうです。本年末に静岡で公演(予定)とのことですので、『糸寄席』を見逃した方も、人形劇ファンも、静岡県民も、そうでない人も、皆様お見逃しなく!

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2007.12.12

第5期糸塾12(Final)

今年の6月から始まった第5期糸塾もいよいよ最終回。
今日はセリフを言いながら人形を動かす練習でした。ぎこちない操作はセリフに気を取られてもうメチャクチャ。セリフも手先を気にするとスラスラと出てきません。その点、年季の入ったプロ(『人形劇団みのむし』の飯室さん)の操作はさすがです。人形を支える手板を持つ左手はブレがなくスムーズで、右手は素早く必要な糸を取り、セリフと人形の動きも完全にシンクロして本人がそのまま人形になって演じているかのごとく自然なのです。
プロとシロウトとの歴然とした隔たりを見せつけられ、細い糸で隔てられた人形を、人が操っていることを感じさせずに、人形が自分の意志で動き回っているように見せられるには、どれだけの稽古と場数が必要なんだろうか?いや、それだけではどうにもならない才能もいるのではないか?・・・などと知れば知るほど遙か彼方に霞んでいく人形劇師への道のりにため息が出ます。趣味にするには申し分なく面白く興味深いけど、これを生業にできないかと考えるのはおこがましいのかも。でもあまりに魅惑的で一見可能に見えるが故に時々発作的に激しく心が揺さぶられるのです。

<お知らせ>
今回の糸塾を企画されたITOプロジェクトの方々と糸塾に参加された方々が『糸寄席(ITOYOSE)』という人形劇公演を行います。来年の1月31日、場所は吹田メイシアターです。大人も子供も楽しめ、人形劇通も初めて観る人も人形劇の面白さを十分堪能できると思いますので、興味のある方は是非覗いてみてください。
(詳しくはITOプロジェクトHPをご参照ください)

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2007.11.29

糸寄席(ITOYOSE)

人形劇公演のお知らせです。
『糸寄席(ITOYOSE)』というタイトルの人形劇作品集が来年1月31日に吹田メイシアターで上演されます。
1本のストーリーではなく小さな短い作品の集まりですが、カタチも動きも様々な人形が沢山出没して人形劇の面白さを十分に味わえると思います。
興味ある方は是非観に行ってください。前売1500円/当日1800円は絶対にお得です!
(詳しくはITOプロジェクトHPをご参照ください)

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2007.11.28

第5期糸塾11

このところ欠席気味な糸塾ですが、久々に参加してきました。
人形劇の要素のひとつに手板(コントローラ)があります。人形と手板をつなぐ糸は、その位置や通し方によってより自由に、複雑に、安易に人形を操ることができます。今日は人形操作の他に手板についても学びました。その仕組みを理解して使い易い手板を作るためには力学や人間工学などの知識も必要で、手板道を極めるのもなかなかに至難です。
人形、手板、操作、舞台、演出・・・様々な要素がそれぞれ非常に奥が深くて興味が尽きませんが、この人形劇講座も残すところあと1回となりました。糸塾で得た知識や経験をもとにいつの日か皆様も自分も楽しめるような人形劇が演じられたらいいのですが。

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2007.07.18

第5期糸塾4

3回目は英国出張で出席できなかったため、ひと月ぶりの糸塾第4回目です。
毎度のことながら思うように人形が動いてくれません。普通に歩かせるのがとにかく難しいのです。

普通に歩かせるといっても、
○手板を水平に保つ
○手板の高さを一定に保つ
○左右の足を均等に上げる
○足を上げたらしっかりと踏み降ろしてから次の足を上げる
○足を引きずったり足踏みしたりしないように手板を歩幅に合わせて進ませる
○歩くときに胴体が傾かないように手板をひねる
等々、注意すべき点が多々あるのです。

これらを頭で考えながらやると、どれかひとつに意識が集中して他の操作が疎かになり、意識すればするほどギクシャクとぎこちない動きになってしまいます。無意識に、自然に、サラリと歩けるようになるのはいつの日か・・・

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2007.06.20

第5期糸塾2

先々週から始まった糸塾の2回目に行ってきました。
歩き方、蹴り方、手合わせ、などの基本的な動かし方をサラッと教わった後、それらを連続して操作する練習に入りました。同じ人形を同じように操っているつもりでも講師の飯室さんと自分とでは人形の動きが全く違います。思うように動かせないもどかしさ、あせり、悲しさを減らしていくには、何度も何度も同じ操作を繰り返していくしかありません。

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2007.06.06

第5期糸塾

ITOプロジェクト主催の糸あやつり人形劇講習会に行ってきました。
今日は第5期の初日です。
今回の糸塾の主旨は「『平太郎化物日記』の再演へ向けて人材を育てる」という本格的かつ切実なもので、講師陣も初日から勢揃いして本気モード全開です。このような講習に全回受講できるかどうかもわからない者が興味本位で加わっていいものかどうか締め切り当日まで悩んだのですが、足を突っ込んでその奥深さを垣間見た人形劇の魅力に抗えずに申し込んでしまいました。
生業と家庭に費やされる時間を少しずつ削って、フツーのサラリーマンのままどこまで人形劇師に近づけるのかもう少し頑張ってみます。
(そのしわ寄せを被るであろう方々にここでこっそり謝っておきます。スミマセン。ワガママをお許し下さい。)

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2007.04.21

人形製作5

カシラ製作開始からかなり間が空きましたが、また少し進みました。
石膏入り紙粘土を使ったのですが、ひび割れやくて乾いてもまだ少し重いので、石膏なしの軽いタイプの方が適しているようです。時間があればそちらでもう一回作り直したいところです。

Kashira
油粘土の上に作った紙粘土のカシラを割って外したところ。

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2007.02.02

『平太郎化物日記』公演迫る!

明日、明後日(2/3,4)と糸あやつり人形芝居『平太郎化物日記』が東京世田谷区のザ・スズナリで公演されます。
私も大阪公演を観に行ったのですが、摩訶不思議な雰囲気のなかで次々に現れては消えていく数多の妖怪、糸あやつりの常識を越えたアイディア、人形達に息を吹き込む卓越した職人技等々とにかく圧倒されました。
採算が合わないとのことで多分これが最後の公演になりそうです。人形劇が好きな人はもとより今まであまり観たことのない人も是非お見逃しなく。子供も大人も文句なく楽しめる糸あやつり人形芝居の大傑作です。
詳しくはコチラまで。

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2006.11.26

人形製作4

人形製作、細々、遅々と進行中です。
今日からカシラの製作に入りました。

1.油粘土で大まかにカシラの輪郭を作り、
2.その上に薄く紙粘土を貼りつけてキチンと目鼻を作り、
3.自然乾燥させ、
4.二つに割って中の油粘土を取り出してまたくっつけ、
5.細かい部分を盛りつけたり削ったりして整え、
6.塗装し、
7.首をつける

という工程になるようです。

Pupethead
カシラ製作工程その1。どんな顔にするかまだ思案中・・・

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