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2007.07.08

悲!ヴィーナローゼ閉店

このところ出張続きでコーヒー豆を切らしていたのに買いに行く時間もなく、出張から戻ったらヴィーナローゼに行こうとイギリス滞在中から美味しいコーヒーが飲める日を楽しみにしていました。
ところが今日、念願を叶えようと店に行くと日曜日なのにシャッターが下りています。以前にもしばらく休業していたことがあったので、またちょっとお休みしてるのかな?とシャッターの貼り紙を見ると、それは閉店のお知らせでした。

貼り紙を見た帰り道、ヴィーナローゼでの沢山の想い出が次々と湧いてきました。
いちばん心に残っているのは開店直後に初めてこの店に入った時のことです。大阪に移り住んで間もない時期でまだ土地にも慣れずに落ち着かない日々を過ごしており、近所に開店したばかりの喫茶店をみつけて馴染みの店にできたらいいなとドアを開けたのですが、入ってすぐに後悔しました。
×店内禁煙の貼り紙
×雑誌、漫画、新聞なし
それまで喫茶店はコーヒー飲んでタバコ吸って漫画読んで時間を潰すところだと思ってましたから、これはキツイ制限です。しかしいったん足を踏み入れて何も注文せずに引き返すわけにもいかず、とりあえずブレンドを頼みました。ところが・・・
店は狭くてカウンターとテーブル3卓分しかスペースがなく、どこに座ってもマスターがコーヒーを淹れるところが見られます。その時はテーブル、カウンターどちらに座ったかはっきり覚えていないのですが、することもないのでぼんやりとカウンター内のマスターの動きを見ていました。
全身に気合が入っているのが見ただけでわかります。こんな真剣な目でドリッパーにお湯を注ぐ人は今まで見たことありませんでした。蒸らしの後、2度、3度注湯し、サーバーに溜まったコーヒーをカップに注ぎ、少し余ったコーヒーを小さなカップに取って口に含み、味を確かめた後、小さな声で「よしっ!」とつぶやいてました。
全身全霊をかけて抽出されたコーヒーがマズかろうはずがありません。今までコーヒーを何百杯飲んできたかわかりませんが文句なしのベストワンでした。この時を境に私にとって喫茶店は時間潰しの場所からコーヒーを味わう場所となりました。以来ここでは席が空いていれば必ずカウンターに座り、コーヒーが芸術的に淹れられるのを目の前で見るのも楽しみにしてきました。

今年で開店11年を迎えたとつい先日マスターから聞いた覚えがあります。ここへ来たらいつでも美味しいコーヒーを飲んで美味しいお菓子を食べられるのが当たり前だと思い込んでいただけにショックでした。残念でなりませんが、色々と事情もあることでしょうし、しょうがないですね。
ヴィーナローゼのマスター、従業員の皆様、この場所で過ごした豊かな時間は生涯忘れないと思います。ありがとうございました。

Vina_close
この貼り紙を見て呆然としました。

Vina_exterior
在りし日のヴィーナローゼ。私の人生を変えた店です。

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